車整備というと何やかやと下に潜ることになります。今回はそんな整備に伴って必要な車を上げるということを考えます。
北陸では冬になるとスタッドレスタイヤに交換するのでお店に任せる場合は別として、大半は自分で交換することになります。一般にはジャッキアップして行うことになります。以下はインプレッサWRX STIのジャッキアップ参考記事です。

スタッドレスタイヤ交換だけなら年2回です。またジャッキだけで間に合うのですが、それ以外の整備となるとジャッキだけでは足りないし危険でもあります。ジャッキアップしたまま下に潜るなどというのは危険であり、もし倒れたら事故です。せめてそうなった場合にスペアタイヤなどを下に入れておくというのもありですが、それでは整備性がよくありません。
車全体を上げるリフト装置や下が掘ってある整備場を使えるならそんな心配はいらないのですが、ガレージでDIYでやろうというときは一工夫です。
ジャッキアップ
持ち上げるということで簡単なのはジャッキです。車載工具にも含まれており、数千円で購入することができます。どれか一ヵ所のタイヤを交換する、ジャッキの種類にもよるけど可能であれば前または後ろの両輪を同時に上げるということが可能です。
油圧または空気圧、パンタグラフのようにねじ式での昇降となりますが、欠点は故障でいきなり下がる可能性があることです。タイヤ交換でそうなれば困りますが、もし車体下で作業していて下がるととんでもないことになります。そういう用途には使えないことになります。とは言え、手軽に車体を上げるというメリットは捨てがたく、利用したい品物です。
小さいものと大きいもの、二つあれば自由度があります。
実際に前または後ろ両輪をジャッキアップしたことのある方なら体験したように、上がるとともにジャッキが移動または車体が移動します。ジャッキの片腕が下から90度近く上に上がるということは車体とあたるポイントは円弧を描くことになります。それを知らないでいるとジャッキが外れたりすることになります。パンタグラフやダルマジャッキではこんなことは起こりません。
以上、上げるということに必須なジャッキでした。
リジットラック
俗に言うウマです。これ自体は上げるという道具ではありません。ジャッキアップした後、この上に置きます。置いたあとは移動させることはできませんが、しっかり長時間支えてくれます。しっかり整備したいときに有効です。
前だけ、後ろだけ両輪上げるのであれば2個必要です。全輪とも上げたいのであれば4個必要です。私はとりあえず2個だけ購入して使っていますが、特に不自由はありません。もし車体中央部のセンターマフラーなどを触りたいのであれば4個あれば作業が捗りそうです。

2トン、3トンと大きさはいくつかありますし、高さも設定できるようになっています。大きさは大きいほうが安心できますが、ウマの高さまでジャッキアップするのは結構困難な場合があります。小型ジャッキで300ミリ台、フロアジャッキで400ミリ台まで上げたとしても、ウマの最高位置までは無理な場合があります。私も450ミリまで上げられるジャッキを使いながら2トン用の下から二つ目までしか使えません。フロントを上げて車体にかますということで当然といえばそうですが、ウマの上端まで使おうとすると一工夫必要です。
カースロープ
横から見ると階段状になっている車用のスロープです。最高点は100ミリから200ミリあたりですが、ジャッキがあって更に高くできるものがあり、価格もピンキリです。
乗用車であれば車体下に潜って何かをしようとしたら高さ150ミリ前後以上は欲しいところです。元々車高がある、例えばジムニーなどであれば低くても構いませんが、普通のミニバンや乗用車だと低いのに乗せても整備は困難です。ましてやクリーパーなどを使うのであればそれ自体の高さもあってなお更です。
ぎりぎりの高さでいいと考えるのは間違いで、時には力が必要な整備もあります。工具が入らないかもしれないし、トルクがかけられないかもしれません。地面と車体の空間はある程度必要です。
DIYでもいい
このカースロープ、以下の条件があれば使えます。
- 車が自力で高い位置まで安全に自走して登ることができること
- バンパーやマフラーなどに接触しないこと
- 登った後でも安定していること
- 前後左右に車体を揺すっても落ちないこと
- スロープ自体は容易に移動できて持ち運べること
- 雨などで濡れても強度があること
一つの案を言うと、木材で製作するということです。カースロープは三千円からありますが、もし4寸柱などの角材を持っていればそれを組み合わせて作ることができます。
私自身、これまで2セット作ったことがあります。最初は一段だけの高さ100ミリくらいのを、次は現在使っている2段です。スロープを2回登らせて200ミリの高さまでいけます。これでほぼ整備はやりやすいです。
これから作る人にひとつだけアドバイスです。3寸柱か4寸柱、または2×6材を重ねて使うとするとどう固定連結するかですが、手軽なのはコーススレッドです。複数打ち込めばかなり強力ですが、だんだん緩んできます。木の収縮なども関係ありますが、できれば建築ボルトとナットで両側から締め付ければ強力です。ホームセンターで割と安価に購入できます。
車整備のとき、どう上げようかなといつも考えます。もっと楽な方法はないかなとか、こうやったら危ないとか、こういう道具があれば便利だなとDIYしたりしています。本業ではないので気楽に考え、しかし安全第一をモットーに整備できればと感じます。

いつも新たな発見があるよ









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